2009年03月29日

Firefox【ファイヤーフォックス】

【正式名称】Mozilla Firefox
【名称変遷】「Phoenix」>「Firebird」>「Firefox」
【属性】アプリケーション(Webブラウザ)
【開発・提供】Mozilla Foundation(Mozilla Japan)
【対応プラットフォーム】Mac OS X/Windows/Linux
【公式サイト】
Created Date: 09/03/29
Modified Date: 09/06/26
【解説】
米Mozilla Foundationより開発、提供等が行われているマルチプラットフォーム対応のオープンソースWebブラウザ。同団体によるインターネットアプリケーションスイート「Mozilla Application Suite(現「SeaMonkey」)」の置き換え等を担うべくしたWebブラウザとして「Gecko」レンダリングエンジンを踏襲し、米国時間2002年9月23日付にて初のテストリリースとなる「Phoenix 0.1(Pescadero)」がリリースされる。その後、約25ヶ月半の期間に同ビルドを含めて15度のテストリリースを経た後(PR版を含む)、2004年11月9日(米国時間)付にてイニシャルリリースに相当する「Firefox 1.0」がリリースされる事となる(Ver.1.0へと至る過程において、Ver.0.6リリース時に「Phoenix」→「Firebird」、Ver.0.8リリース時に「Firebird」→「Firefox」へと各々名称変更が実施されている)。

その後、翌2005年11月下旬にVer.1.5(Deer Park)がリリースされた後、2006年10月24日(米国時間)付にて「Firefox 2.0(Bon Echo)」がリリースされる事となる。

Firefox 3.0 Gran Paradiso(Alpha 1〜3.0.11)

コードネーム「Gran Paradiso」として米国時間2006年12月8日よりテストリリースが開始されたアップグレード相当の当ブランチでは、約18ヶ月の期間に8度のAlpha、5度のBeta、3度のRelease Candidateを経た後、同2008年6月17日付にてGA版に相当するVer.3.0がリリースされる事となる。当ブランチにおける主な特徴として以下の項目等が示されている(主要項目抜粋)。
  • レンダリングエンジンに、標準のベクタグラフィックス、テキストライブラリとして「Cairo(オープンソースの2Dグラフィックスライブラリ)」を採用する「Gecko 1.9」を実装
  • 「MozStorage(SQLite)」ベースの新たなブックマーク、履歴管理システム「Places Organizer」を実装(「Gran Paradiso Alpha 5」より有効化)
  • 検索クエリ等を保存可能な「Smart Bookmarks Folder(スマートブックマークフォルダ)」(Smart Places Folder)を使用して、ブックマーク、タグ、及び履歴等を表示、整理、検索可能に
  • 「スマートロケーションバー(Awesomebar)」におけるオートコンプリート。ページタイトル、タグ、或いはURL等が入力された際に、ブックマーク、履歴から一致する項目を検索(インクリメンタルサーチ)し、一覧表示可能に。また、ページを訪問したrecency(最近)、frequency(頻度)等を計算すべくした検索アルゴリズムが導入され、算出されたスコアを用いて関連性の高い検索結果を導出可能に
  • JavaScriptエンジンの改善、及びプロファイルに基づく最適化等により大幅なパフォーマンス改善を実現
  • フルページズームの実装。「View(表示)」メニュー、或いはキーボードショートカットを通じて、ディスプレイイメージ全体をスケーリング(ズームイン/ズームアウト)可能に(各設定はサイト毎に記憶され、当該サイト再訪問時に復元可能)
  • 半透明への対応(「CSS3」における「RGBA(Red Green Blue Alpha)」)
  • 各プラットフォームにおけるIME(Input Method Editor)制御を、よりネイティブアプリケーションに近い形に改善
  • PNGイメージにアニメーション機能を付加する拡張規格「APNG(Animated PNG)」をサポート
  • 各種ページリソースをオフラインキャッシュとして保持可能なオフラインアプリケーションサポートを追加(オフライン機能を利用可能なWebアプリケーションにおいて利用可能)
  • Mac OS X版におけるウィジェットを「Carbon」から「Cocoa」に変更(Webページのコンテンツ部分を除く)
  • Mac OS X版において、クラッシュ報告システム「Google Breakpad(旧Airbag)」をデフォルトにて有効化
  • Mac OS X版における新たなデフォルトテーマにおいて、ツールバー、アイコン等、各種ユーザーインターフェイスエレメントがネイティブアプリケーションに近付くべくした変更を適用
  • Mac OS X版におけるダウンロードの完了、及びアップデートの通知等に「Growl」を採用
  • 「Add-ons Manager(アドオンマネージャ)」を通じて、サードパーティサイトより拡張機能をダウンロード、インストール可能に
  • 各種Webコンテンツからモーダルダイアログを利用可能とすべくしたメソッドを追加
  • ビルトインのマルウェアプロテクションを実装。セキュリティリスクが確認されているサイトを訪問した際に、警告が表示されるべくした変更を適用
  • Webベースのプロトコルハンドラ。任意のWebアプリケーションにおいて「mailto:」リンク等の各種プロトコルをハンドリング可能に
  • 新たな「Applications(アプリケーション)」プリファレンスにおいて、各種ファイルタイプ、プロトコルスキーム等に向けたハンドラを構成可能に
  • パスワードマネジメントの改善。パスワード保存ダイアログをモーダルダイアログ(アプリケーションモーダル)ではなく、インフォメーションバーに表示すべくした変更を適用(ログイン成功を確認後にパスワードを保存可能)
  • 改善された「Download Manager(ダウンロードマネージャ)」を通じて、ダウンロードファイル、ダウンロード元ドメイン等を一層容易に特定可能となった他、アクティブなダウンロードが常時ステータスバーに表示されるべくした変更等を適用
  • ダウンロードレジュームのサポート。ブラウザ再起動後、或いはネットワーク接続リセット後等に、ダウンロードプロセスを再開可能に
  • 「Windows Vista」との統合。一部に同オペレーティングシステム固有のアイコンが採用された他、Webフォーム等においてネイティブユーザーインターフェイスウィジェットを採用
  • デスクトップ環境「Gnome」利用時に、WebページにおけるHTMLフォーム等にネイティブデザインを採用(Linux版)
  • デフォルトアイコン、ボタン、メニュースタイル等に「GTK(Gimp Toolkit)」によるネイティブテーマを採用(Linux版)
  • カラーマネジメントの改善。埋め込みのカラープロファイルにて画像の調整が可能に
  • メモリ使用率の改善(ブラウジングセッションにおけるメモリ使用量の低減等)。メモリサイクルは「XPCOM(Cross Platform Component Object Model)」サイクルコレクタによって破棄、回収され、新たなメモリアロケータがフラグメンテーションを低減。多数のメモリリークが改善された他、キャッシング関連の調整等を包含(キャッシュされたオブジェクトをより短時間で解放する事等によって、メモリ使用率を最適化)
  • ワンクリックサイト情報。「Awesomebar」においてファビコンをクリックする事により、当該サイトにおける諸情報等を確認可能に。「EV SSL(Extended Validation Secure Socket Layer)」証明書を利用しているサイトを訪問した際にはファビコンがグリーンに変化し、接続先が表示されるべくした変更を適用
  • ポッドキャスト、ビデオキャスト等を、その他のメディアプレーヤと関連付け可能に
  • 「DOM(Document Object Model)」において「clientLeft」「clientTop」属性のサポートを追加
  • 外部のWebサイトに対して「XMLHttpRequest」を実行可能に(Cross Site XMLHttpRequest)
Ver.3.0より、Mac OS X 10.3.x/10.2.x、及びWindows Me/98/NTがサポート対象外となっており、当バージョンは2009年6月現在、メンテナンスアップデートを中心としてVer.3.0.11までリリースされている。また、コードネームとして使用された「Gran Paradiso」は、トリノ(イタリア)北西の山脈に由来している。

タグ:Mozilla
posted by Flipper at 22:24 | 【F】