2009年04月25日

OVF【オーヴイエフ】

【正式名称】Open Virtualization Format
【属性】フォーマット(仮想マシンフォーマット)
【開発・提供】Distributed Management Task Force

Created Date: 09/04/25
Modified Date:
【解説】
標準化団体DMTF(Distributed Management Task Force)より策定、標準化等が行われている仮想マシンフォーマットにおける標準規格。異種仮想化プラットフォーム間における仮想マシンの共用や仮想アプライアンスの普及促進、及びエンタープライズアプリケーションにおけるディストリビューションの変革等を主目的とした標準規格としてVMware、Microsoft、Citrix(XenSource)、Dell、HP、IBM、Novell、Enomaly等が策定に参画しており(米国時間2007年9月10日付にてDMTFに提出)、パッケージングの標準化や仮想マシン環境の運用管理(導入、相互運用性、セキュリティ、ライフサイクル等)の簡素化等が推進されている。

米国時間2009年3月23日付にて仕様公開がアナウンスされている「OVF 1.0」においては、主な特徴として以下の項目等が示されている(主要項目抜粋)。
  • 特定の仮想化プラットフォームに依存する事のない共通フォーマットとして定義
  • 単一、或いは複数の仮想アプライアンスをライセンスや著作権情報等と共にパッケージング可能とする他(標準のライセンス管理機能等も包含可能)、圧縮を用いてデータ転送の効率化を図る等、総じてディストリビューションに対する最適化等を推進
  • 複数の仮想マシン構成をサポート(複数ティアの仮想アプライアンス群の構成等にも対応)
  • 構成情報が記述されたメタデータの実装等により、インストールされる仮想化プラットフォームのチェック等も実行可能
  • 異種仮想化プラットフォーム間において有意な、高可搬性を有する仮想アプライアンスのパッケージングに対応(新たに仮想ディスクフォーマットのサポートを追加する際にも、容易な拡張を可能とすべくした設計等がなされている)
  • 任意の仮想アプライアンスを複数の言語に対応させる事が可能なローカライゼーションサポート。単一のパッケージにて、言語が異なる複数の地域に向けて配布可能
OVFに準拠した仮想マシンパッケージは、
  • 当該仮想マシンにおける種々の構成情報、及び属性情報等がXML形式にて記述された構成ファイル(.ovf)
  • 個々のファイルのハッシュ値等が格納されたマニフェストファイル(.mf、オプション)
  • マニフェストファイルに対する電子署名データ等が格納された認証用ファイル(.cert、オプション)
  • 各種仮想化ソフトウェアにて生成された仮想ディスクイメージ(.vmdk/.vhd等)、或いはISOイメージ(共にオプション)
等によって構成されており、通常は、これらのリソースがtar形式にてアーカイブされた単一の「OVA(Open Virtual Appliance)」ファイル(.ova)として提供される事となる(OVFは「vmdk(Virtual Machine Disk Format)」「vhd(Virtual Hard Disk)」等、対応する仮想ディスクに可搬性、完全性、構成管理等の要素を加えてパッケージングしたフォーマット(システム構成を含む仮想マシン環境全体をパッケージ化するための標準仕様)であり、仮想ディスクのフォーマットではない)。

また、OVFに対応したコンバート、オーサリングツールとして米EMC傘下のVMwareより「VMware Studio」「VMware OVF Tool」、米Citrix Systemsより「Kensho OVF Tool」等がリリースされている他、米Sun Microsystemsによるマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「Sun VirtualBox」においても米国時間2009年4月8日付にてリリースされたVer.2.2.0より、「OVF 1.0」に対応したアプライアンスのインポート、エクスポートに対応する等、ベンダ各社によるサポートが進められている(「Sun VirtualBox 2.2」では、CPU仮想化支援(「Intel VT-x(Intel Virtualization Technology)」「AMD-V(AMD Virtualization)」)や3Dアクセラレーション等、幾つかの設定はエクスポートされず、OVF標準で既定されているOVAフォーマットもサポートされていない等の制限がある)。

posted by Flipper at 05:23 | 【O】