2009年11月11日

Parallels Desktop for Windows & Linux【パラレルズデスクトップフォーウインドウズアンドリナックス】

【名称変遷】「Parallels Workstation for Windows & Linux」>「Parallels Desktop for Windows & Linux」
【属性】アプリケーション(デスクトップ仮想化ソフトウェア)
【開発・提供】Parallels(パラレルス)
【対応プラットフォーム】Windows/Linux
【公式サイト】
Created Date: 09/11/11
Modified Date:
Parallels Desktop 4 for Windows & Linux
【解説】
米Parallels(旧SWsoft)より開発、提供等が行われているWindows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア。Ver.2.2までは「Parallels Workstation for Windows & Linux」と称され、後述するVer.4.0より現在の名称にリブランドされている(Parallelsブランドにはベースとなるアーキテクチャに準じたVer.Noが付されるため、当ソフトウェアにおいてVer.3.0は存在しない)。

カーネルモード(特権モード、スーパバイザモード、マスタモード)における各種命令をハードウェアレベルにてハンドリング可能なCPU仮想化支援「Intel VT-x(Intel Virtualization Technology)」をサポートする他、仮想マシンにおいて最大8コア(8way)の「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」に対応している。また、総じて「Coherence(コヒーレンス)」と称される諸機能、及び「SmartX」テクノロジの実装等により、ホストOS、ゲストOS間におけるシームレスな連携等を実現している他、豊富な仮想アプライアンス(Parallels Virtual Appliances Directory)や各種Parallelsラインアップとの互換性等、仮想化ソリューションにおける有力ベンダならではの種々のメリットも特徴の一つとして挙げられる。

Parallels Desktop 4 for Windows & Linux(「Beta 1」〜「Build 6630」)

リブランド後の初のメジャーリリースに相当する当バージョン(テストリリース段階における呼称は「Parallels Desktop/Workstation Virtualization for Windows & Linux」)は、米国時間2009年6月10日付にて初のテストリリースとなる「Parallels Desktop/Workstation Virtualization for Windows & Linux Beta 1」がPrivate Betaとしてリリースされる。その後、約3ヶ月の期間に同ビルドを含めて2度のBeta、1度のRelease Candidateを経た後、同年9月1日(米国時間)付にてGA版に相当する「Parallels Desktop 4 for Windows & Linux Build 6576」がリリースされる事となる(最大8コア(8way)の「Virtual SMP」は「Beta 2」にて初実装)。当バージョンにおける主な特徴として以下の項目等が示されている(主要項目抜粋)。
  • 「Parallels FastLane」アーキテクチャを採用し、軽量、ハイパフォーマンスな次世代ハイパーバイザエンジンを搭載。仮想マシンにおいて最大8コア(8way)の「Virtual SMP」に対応
  • 64bitゲストOS/ホストOS(x64)をサポート
  • CPU仮想化支援「Intel VT-x2(Intel Virtualization Technology Generation 2)」「Intel VT-x」「AMD-V(AMD Virtualization)」をサポート(「Intel EPT(Intel Extended Page Tables)」「Intel FlexPriority」に対応)
  • 仮想マシンに対して最大8GBのRAM容量を割り当て可能に
  • 仮想マシンにおいて最大2TBの仮想ディスク(.hdd)を利用可能に
  • 仮想ディスクにおけるディスクコントローラタイプとして「IDE(Integrated Drive Electronics)」「SCSI(Small Computer System Interface)」をサポート。仮想マシンにおいて最大4基の仮想IDEデバイス、及び最大15基の仮想SCSIデバイスを接続可能に
  • 仮想マシンにおいて最大16基の仮想ネットワークアダプタを利用可能に
  • 仮想マシンにおいて最大8台のUSB 2.0 High-Speed/1.1デバイスをサポート
  • ホストOS、ゲストOS間においてCPUリソースの柔軟な割り当てを行い、各種パフォーマンスの最適化等を実現すべくした「Adaptive Hypervisor」を実装
  • CPU使用率やメモリ使用量等、リソース利用の観点における大幅な改善
  • 「ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)」をフルサポート
  • 動的なカーネルモジュールをサポート(DKMS(Dynamic Kernel Module Support))
  • ネットワークブート等を利用可能とすべくした「PXE(Preboot Execution Environment)」をサポート
  • メモリオーバーコミットを許容可能に
  • サードパーティベンダへの推進等が主目的とされるSDK(Software Development Kit)、Open API等の提供
  • 各種のオートメーション等を実現すべくしたスクリプティングサポートを包含
  • コマンドラインインターフェイス「prlctl」をサポート
  • 仮想マシンテンプレートを作成可能に
  • ホストOS、ゲストOS双方に対してリムーバブルメディアを自動マウント可能な「SmartMount」を実装
  • 「Parallels Desktop」起動時に、任意の仮想マシンを自動起動可能な「Smart Auto Start」を実装
  • 「Parallels Workstation Extreme」をベースとしてGUIを刷新。カスタマイズ可能なツールバーを実装する等、一部にMac OS Xライクなインターフェイスを採用
  • ホストOSにおけるウインドウ(アプリケーション)であるかの如くに、ゲストOSにおけるそれらをハンドリング可能とする「Coherence」モードを実装(ホストOSウインドウとの識別を容易にすべくして、ゲストOSウインドウにおける外枠にカラーのボーダーラインを設定可能)
  • ゲストOSサイドにおけるスペシャルフォルダを、ホストOSサイドの対応フォルダに対して各々マッピング可能な「Shared Profile(共有プロファイル)」を実装。ユーザプロファイルの共有を実現
  • 「New Virtual Machine Assistant」において、Windows(ゲストOS)のインストールプロセスを自動化すべくした「Windows Express Installation」オプションを実装(インストールメディアを自動検出可能)
  • ホストOSにおけるデフォルトプリンタ、及び構成されている全てのプリンタをゲストOSにおいて自動的にピックアップ可能なドライバレスプリンティング(プリンタ共有)に対応
  • ホストOS、ゲストOS間においてタイムゾーンを同期可能に
  • ホストOS、ゲストOS間においてクリップボードを共有、及び同期可能に
  • 「Parallels Tools」「Parallels Image Tool」「Parallels Compressor」、及びP2V(Physical to Virtual)/V2V(Virtual to Virtual)マイグレーションツール「Parallels Transporter」等を含む各種ツールセットとの統合
  • ローカルマイグレーション、ネットワークマイグレーション、及びFireWireマイグレーションに各々対応
  • 任意の状態に保存された仮想マシンを任意のタイミングにて復元可能なスナップショットを実装(複数世代のノードを作成可能なマルチスナップショットとして実装され、「Snapshot Manager(スナップショットマネージャ)」を用いたマネジメントに対応)
  • 一定のインターバルにてスナップショットを自動作成可能な「SmartGuard」を実装(定期的にスケジューリング可能。「VMware Fusion」における「AutoProtect」に相当)
  • ゲストOSシャットダウン時に、起動時の状態に任意に復元可能な「Undo Disks」を実装
  • セッション中に加えられた変更の適用、或いはロールバックをゲストOSシャットダウン時に任意に選択可能とする「Safe Mode」を実装
その後、同年9月上旬に「Build 6578」がリリースされた後、10月13日(米国時間)付にて「Ubuntu 9.04(Jaunty Jackalope、ホストOS)」「SUSE Linux Enterprise Server 10 Service Pack 2(32bit、ゲストOS)」との互換性改善等を主目的とした「Parallels Desktop 4 for Windows & Linux Build 6630」がリリースされる事となる。尚、「Smart Shared Folders」「SmartGuard」「SmartMount」等の「Smart(スマート)」を冠する各種の機能は、Mac OS X版「Parallels Desktop for Mac」を含むラインアップに共通で「SmartX」テクノロジと称されている。

タグ:Parallels
posted by Flipper at 09:28 | 【P】