2007年09月17日

VMware Fusion【ヴイエムウェアフュージョン】

【属性】Application(デスクトップ仮想化ソフトウェア)
【開発・提供】VMware(ヴイエムウェア、アクト・ツー)
【公式サイト】
Created Date: 07/09/17
Modified Date: 08/10/19
「Mac OS X 10.5.5」+「VMware Fusion 2.0 Build 116369」+「Kubuntu 8.04.1 LTS(Hardy Heron)」
↑「Mac OS X 10.5.5」+「VMware Fusion 2.0 Build 116369」+「Kubuntu 8.04.1 LTS(Hardy Heron)」(クリックで拡大)

【解説】
米EMC傘下のVMwareより開発、提供等が行われているMac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア。カーネルモード(特権モード、スーパバイザモード)における各種命令をハードウェアレベルにてハンドリング可能な「Intel VT-x(Intel Virtualization Technology for IA-32 Processors)」をサポートする他、総じて「Unity(ユニティ)」と称される諸機能の実装により、ホストOS、ゲストOS間におけるシームレスな連携等を実現している。また、豊富な仮想アプライアンス(Virtual Appliance Marketplace)や各種VMwareラインアップとの互換性等、仮想化ソリューションにおけるリーディングベンダならではの種々のメリットも特徴の一つとして挙げられる。日本市場においては、アクト・ツーを通じて2007年8月21日より販売、サポート等が開始されている(日本名:ヴイエムウェア フュージョン)。

VMware Fusion 1.0(「Beta 1 Build 33141」〜「Build 51348」)

「WWDC 2006」期間中に開催されたプレスイベント等を通じて開発計画等が公表された「VMware Fusion」(テストリリース段階における呼称は「VMware Fusion for Mac」)は、米国時間2006年11月3日付にて初のテストリリースとなる「VMware Fusion for Mac 1.0 Beta 1 Build 33141」がPublic Betaとしてリリースされる。その後、約9ヶ月の期間に同ビルドを含めて6度のBeta、1度のRelease Candidateを経た後、翌2007年8月6日(米国時間)付にてGA版に相当する「VMware Fusion 1.0 Build 51348」がリリースされる事となる(「Parallels Desktop for Mac」における「Coherence」モード相当機能「Unity」モードは「Beta 4 Build 48339」にて初実装)。当ブランチにおける主な特徴として以下の項目等が示されている(主要項目抜粋)。
  • Ver.6の仮想ハードウェアを採用(virtualHW.version = "6")
  • 仮想マシンにおいて64bitゲストOS(x64)を利用可能(64bitゲストOS利用時には、仮想マシンに対して最大8GBのRAM容量を割当可能)
  • 仮想マシンにおいて最大2コア(2way)の「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessor、仮想対称型マルチプロセッサ)」を利用可能
  • 「USB 2.0 High-Speed」をサポート
  • クリップボード共有、「Shared Folders(共有フォルダ)」、及びファイル(フォルダ)のドラッグアンドドロップ等、ホストOS、ゲストOS間におけるシームレスな統合を実現
  • Mac OS X(ホストOS)アプリケーションであるかの如くに、ゲストOSにおけるWindowsアプリケーション等をハンドリング可能とする「Unity」モードを実装
  • ゲストOSから各種Macintoshコンピュータにおけるオプティカルドライブを利用可能(DVD/CDを作成可能)
  • 「Boot Camp」パーティションにインストールされたWindows Vista/XPをゲストOSとして利用可能
  • 「VMware Converter」を用いてPhysical Windows PC(実機)、或いはサポート対象ディスクイメージ等をVMware仮想マシン(仮想ディスク(.vmdk))としてマイグレート(コンバート)可能
  • 3Dグラフィックスサポート。「Windows XP(ゲストOS)」において、MicrosoftによるマルチメディアAPI「DirectX 8.1」をサポート
「Virtual SMP」の実装は、各コアが独立したCPUソケットをエミュレートしているため、ゲストOS上ではデュアルプロセッサとして認識される事となる(シングルコアのデュアルCPUをエミュレートしているため、デュアルCPUをサポートしていないゲストOS(Windows Vista Home Premium/Vista Home Basic/XP Home等)では複数の仮想コアを利用する事ができない)。

VMware Fusion 1.1(「Beta 1 Build 57919」〜「1.1.3 Build 94249」)

米国時間2007年9月25日よりテストリリースが開始されたアップデート相当の当ブランチでは、約1ヶ月半の期間に1度のBeta、1度のRelease Candidateを経た後、同11月12日付にてGA版に相当する「1.1 Build 62573」がリリースされる事となる。当ブランチにおける主な特徴として以下の項目等が示されている(主要項目抜粋)。
  • 「Mac OS X 10.5 Leopard(ホストOS)」に対する種々の互換性改善
  • 新たにフランス語、ドイツ語、日本語、各言語リソースを追加(当該時点において、英語含む4言語リソースを包含)
  • 「Unity」モードの改善。「Applications(アプリケーション)」メニュー、「Launch Applications(アプリケーションを選択)」ウインドウ、「Dock」を通じて「My Computer(マイコンピュータ)」「My Document(マイドキュメント)」「My Network Places(マイネットワーク)」「Control Panel(コントロールパネル)」「Run(ファイル名を指定して実行)」「Search(検索)」が各々利用可能となった他、タスクバー、「Start」メニューの表示/非表示を切り替えるべくしたオプション「Show Taskbar in Unity Mode」を「View(表示)」メニューに追加
  • MicrosoftによるマルチメディアAPI「DirectX 9.0」に対する試験的な対応
  • ゲストOS(Windows)において「iPhone」と「Outlook」が同期可能に
  • ステータスバーを通じて「VMware Tools」のインストールの如何等を明確に通知可能に
その後、翌2008年1月下旬にホストOS、ゲストOS間におけるキーボードショートカットの透過的な再マッピングのサポート等を主目的とした「1.1.1 Build 72241」、4月下旬に「Boot Camp」パーティションにインストールされた「Windows XP Service Pack 3」に対する対応等を主目的とした「1.1.2 Build 87978」が各々リリースされた後、同年5月30日(米国時間)付にて「Windows Vista Service Pack 1」インストール時に発生し得た、ネイティブ「Boot Camp」、及び「Boot Camp」仮想マシンにおける再アクティベーション関連の問題の修正等を主目的とした「VMware Fusion 1.1.3 Build 94249」がリリースされる事となる。

VMware Fusion 2.0(「Beta 1 Build 89933」〜「Build 116369」)

米国時間2008年5月5日よりテストリリースが開始されたアップグレード相当の当ブランチでは、約4ヶ月半の期間に2度のBeta、1度のRelease Candidateを経た後、同9月15日付にてGA版に相当する「VMware Fusion 2.0 Build 116369」がリリースされる事となる。当ブランチにおける主な特徴として以下の項目等が示されている(主要項目抜粋)。
  • マルチディスプレイサポートの強化(デフォルトにて複数のディスプレイを自動検出可能。「Unity」モードにおいて、任意のウインドウをディスプレイ間にてドラッグ可能。マルチディスプレイ使用時に、プライマリディスプレイにおいて3Dを利用可能 etc...)
  • 「DirectX 9.0 Shader Model 2」に対する試験的な対応(「Windows Vista」における「Aero Glass」には非対応)
  • ゲストOSにおいて、Mac OS X(ホストOS)におけるデフォルトプリンタ、及び構成されている全てのプリンタを自動的にピックアップ可能に(ドライバレスプリンティング)
  • 「Virtual Machine Library(仮想マシンライブラリ)」の刷新(各ゲストOSにおけるアクティブステータス等のスクリーンショットを表示可能に etc...)
  • セッティングエディタにおいて「System Preferences(システム環境設定)」ライクなインターフェイスを採用し、全ての仮想マシン設定に対するクイックオーバービューを提供
  • 別アプリケーションとしてテストリリースが行われていた仮想マシンコンバータ「VMware Importer」を統合
  • 「Boot Camp」パーティションにインストールされたWindowsをVMware仮想マシンとしてマイグレート可能に
  • カスタムコンフィグレーションを伴わずして、仮想マシンにおいてUSBマウス、タブレット等を利用可能に
  • NAT(Network Address Translation)利用時に「Bonjour」を通じてプリンタをブラウズ可能に
  • NAT、ブリッジネットワーキング切り替え時に、新たなDHCPリースを自動取得可能に
  • フルスクリーンモード、「Unity」モードにおいて、ダイレクトに仮想マシンをレジューム(或いはスタート)可能に
  • 「Unity」モードにおける「Expose」利用時に、非アプリケーションウインドウをフィルタリング可能に
  • マルチスナップショットの実装。「Snapshots(スナップショット)/Rollback(ロールバック)」ウインドウを通じて複数世代のスナップショットノードをマネジメント可能に
  • 一定のインターバルにてスナップショットを自動作成可能な「AutoProtect」を実装(過多なスナップショットノードの生成を避けるべくした制限ポリシを適用)
  • ホストOS(Mac OS X)、ゲストOS(Windows)間において任意のアプリケーションを共有可能な「Shared Applications(共有アプリケーション)」を実装。各種Windowsアプリケーションにて、Mac OS Xサイドのファイルをダイレクトにハンドリング可能に(逆もまた然り)
  • ゲストOSにおける任意のURLをホストOS(Mac OS X)サイドの任意のWebブラウザにてハンドリング可能に(URL Handling)
  • Windows Vista/XP(ゲストOS)サイドにおけるスペシャルフォルダ(「Desktop(デスクトップ)」「My Documents(マイドキュメント)」「My Music(マイミュージック)」「My Pictures(マイピクチャ)」)をMac OS X(ホストOS)サイドの「Desktop(デスクトップ)」「Documents(書類)」「Music(ミュージック)」「Pictures(ピクチャ)」に対して各々マッピング可能な「Mirrored Folders」の実装
  • 「Mac OS X Server 10.5 Leopard(ゲストOS)」に対する試験的サポートを追加(Appleサイドのライセンスによる制限にて、クライアント版のMac OS XはゲストOSとして利用不可)。インストール時におけるデフォルトディスクバスタイプとして「IDE」ではなく「SCSI」を採用し、Mac OS Xに向けてプリフォーマットされた仮想SCSIディスクを包含
  • Windows Vista/XP(ゲストOS)において1080pフルハイディフィニションビデオを利用可能に
  • Linux(ゲストOS)において「Unity」モードが利用可能に
  • 「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」において「Linux Easy Install(Linux簡易インストール)」オプションが利用可能に
  • 仮想マシンにおけるラストサスペンドステートを「Quick Look」「Cover Flow」を通じて確認可能に
  • スクリプティングに向けた「vmrun」コマンドラインインターフェイスが利用可能に
  • 最大4コア(4way)の「Virtual SMP」の試験的サポートを包含
  • 仮想ディスクマウンタ「VMDKMounter」を用いて、パワーオフステートのVMware仮想ディスク(.vmdk)をMac OS Xデスクトップにマウント可能に(「MacFUSE」を利用)
  • 仮想ディスク容量をリサイズ可能に
  • 「Mac OS X 10.6 Snow Leopard(ホストOS、プレリリースビルド)」に対する試験的な対応を包含
  • Windows(ゲストOS)におけるウイルスプロテクションを強化すべくして、12ヶ月間のサブスクリプションによる「McAfee VirusScan Plus」を同梱(「Parallels Desktop for Mac」には、6ヶ月間のサブスクリプションによる「Kaspersky Internet Security」が同梱(「Parallels Desktop for Mac Premium Edition」に同梱される「Kaspersky Internet Security」は、12ヶ月間のサブスクリプション))
  • 新たに簡体字中国語、イタリア語、スペイン語、各言語リソースを追加(当該時点において、英語含む7言語リソースを包含)
「Virtual SMP」の実装はVer.1.x、或いは「Parallels Server for Mac」等と同様、各コアが独立したCPUソケットをエミュレートしているため、最大2ソケットのサポートに止まるWindows Vista/XP等をゲストOSとして利用した際には、最大2コアの利用に限定される事となる(Windows Vista Home Premium/Vista Home Basic/XP Home等は1コアに限定)。また、「VMware Fusion 2.0」は「VMware Server 2.0」「VMware Workstation 6.5」「VMware Player 2.5」同様、仮想ハードウェアのバージョンが「7」にアップグレードされている。

posted by Flipper at 19:24 | 【V】