2007年10月09日

CrossOver Mac【クロスオーバーマック】

【種別】アプリケーション(Windows互換レイヤ、Windowsアプリケーション実行環境)
【開発・提供】CodeWeavers(ネットジャパン)
【対応プラットフォーム】Mac OS X
【公式サイト】
Created Date: 07/10/09
Modified Date: 11/05/31
【解説】
米CodeWeaversより開発、提供等が行われているMac OS XベースのWindows互換レイヤ。略称は「cxmac」。同社が支援するオープンソースのWin32 API実行環境「Wine(WINE Is Not an Emulator)」をベースとしたWindowsアプリケーション実行環境として位置付けられており、Mac OS X for IntelにWin32 API互換レイヤを追加する事により、Windows OSを伴わずしてWindowsアプリケーションをシームレスに実行可能としている(CPUエミュレータとしての機能を備えていないため、PowerPCベースMacintoshは未サポート)。日本市場においては、ネットジャパンを通じて2007年3月26日より販売、サポート等が開始されている(米国市場においてはLinuxベースのWindows互換レイヤ「CrossOver Linux」も提供されており、両ソフトウェアは通常、同一のバージョン番号にて同時にリリースされる事となる)。

CrossOver Mac 6(6.0〜6.3)

米国時間2006年8月31日よりテストリリース(パブリックベータ)が開始された当バージョンでは、約4ヶ月の期間に3度のBeta、3度のRelease Candidateを経た後、翌2007年1月9日(米国時間。「Macworld Conference & Expo 2007」期間内)付にてGA版に相当するVer.6.0がリリースされる事となる(バージョンナンバの「6.0」は、その他のラインアップと合わせる形にて付されており、実質的には同バージョンがイニシャルリリースとなる)。
「CrossOver Mac 6.0」における「Manage Bottle」
↑「CrossOver Mac 6.0」における「Manage Bottle(ボトル管理)」ウインドウ(クリックで拡大)

当バージョンの動作には「X Window System(X11)」が必要とされるものの、自身が独自に「X11」を実装しているため、必ずしもMac OS XサイドにApple純正の「X11 for Mac OS X」がインストールされている必要はない。同ウインドウシステムがインストールされていない環境では、別途に「quartz-wm(Quartz-Window Manager)」のみをインストールするか、或いは「CrossOver Mac」に内蔵されている「Blackbox」ウインドウマネージャを使用する事により動作可能となる(「Mac OS X 10.5 Leopard」には「X11」が標準で実装されている)。

その後、2007年3月上旬に「Outlook 2003」「Lotus Notes」「Internet Explorer 6」「Quicken 2006」等に対する互換性改善等を主目的としたVer.6.0.1、5月中旬に日本語リソースの追加や「DirectX」サポートのアップデート、及び「EVE ONLINE」「QuickTime 7」「一太郎2007」「一太郎ビューア」「IBM ホームページ・ビルダー 11」のサポート等を主目的としたVer.6.1(同バージョンより、コードベースが「Wine 0.9.17」→「Wine 0.9.34」にアップデート)、10月上旬に「Mac OS X 10.5 Leopard」に対する互換性改善(日本語入力関連の不具合修正等)等を主目的としたVer.6.2、12月上旬にVer.6.2.1が各々リリースされた後、翌2008年3月25日(日本時間)付にてネットジャパンを通じて、対応アプリケーションの追加(「IBM ホームページ・ビルダー 12」、工画堂スタジオ、Falcomによる一部のゲームアプリケーション、クリプトン・フューチャー・メディアによる「VOCALOID2 初音ミク」等)、及び暫定的な「Vista」ボトルの追加(当該時点における「Vista」ボトルは、インストーラが実行環境を「Vista」と認識するように設定されているものの、バージョン情報以外は「XP」ボトルと大幅な相違はない)等を主目的とした「CrossOver Mac 6.3」がリリースされる事となる(Ver.6.3より、コードベースが「Wine 0.9.55」にアップデート)。

CrossOver Mac 7.0(7.0〜7.1.2)

米国時間2008年6月17日付にてリリースされたアップグレード相当の当バージョンでは、「2007 Microsoft Office system」(「Word 2007」「Excel 2007」「PowerPoint 2007」「Outlook 2007」含む)、Adobe Photoshop CS2/CSに対するサポート等が追加されている(Ver.7.0より、コードベースが「Wine 0.9.60」にアップデート)。また、Ver.7.0より「CrossOver Linux」同様、「Professional」「Standard」版がラインアップされており、「Professional」には「CrossOver Games」のライセンスが同梱されている他、マルチユーザサポート等が含まれている(サポートアプリケーションに相違は無い)。

その後、同年7月上旬にVer.7.0.2、10月下旬に種々の互換性改善(ネイティブ「FreeType」ライブラリの使用)等を主目的としたVer.7.1(Ver.7.1.0)が各々リリースされた後、翌2009年5月19日(米国時間)付にて「XQuartz 2.3.3.2」にパッケージされた「quartz-wm」に対する互換性改善等を主目的としたメンテナンスアップデート「CrossOver Mac 7.1.2」がリリースされる事となる。また、2008年10月下旬に行われたLame Duck Challengeでは、対象プロダクトにおける累計にて約75万件の登録を記録したと伝えられている。

タグ:CodeWeavers
posted by Flipper at 11:57 | 【C】