【開発・提供】InnoTek GmbH
【関連Link】
Created Date:07/11/23
Modified Date:08/02/25
Modified Date:08/02/25

↑「Mac OS X 10.5.1」+「VirtualBox for OS X Beta 3(Ver.1.5.51-r27946)」+「ReactOS 0.3.4」(クリックで拡大)
【解説】
OS/2関連のソフトウェア開発に精通し、過去には米Connextixと共同でOS/2版「Virtual PC」の開発等も手掛けていた独InnoTek GmbHにより、各種オープンソーステクノロジ(「QEMU」「Qt」「COM/XPCOM API」等)をベースとした開発が行われているマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア。2007年1月にWindows、Linuxを対象(ホストOS)とした「VirtualBox 1.3.2」が初公開される。個人利用、評価目的に限り無償にて利用可能となっており、現在クローズドソース版としてMac OS X版、Windows版、Linux版、OpenSolaris版が、オープンソース版として「GPL 2(GNU General Public License Version 2)」に準拠した「VirtualBox Open Source Edition」が各々提供されている。
USBサポートやサスペンド、「Shared Folders(共有フォルダ)」「Snapshots(スナップショット)」等、仮想化ソフトウェアとしての基本的な機能を一通り実装している他、「VRDP(Virtual Remote Desktop Protocol)」のサポートにより、VirtualBox上で動作しているゲストOSに対するリモートデスクトップクライアントからのリモート接続にも対応(Remote Display、リモートディスプレイ)。同機能を利用する事により、標準ではリモートデスクトップにおける接続先として利用する事のできない「Windows XP Home Edition」等に対するリモートアクセスが可能となる(Windows標準では「Windows Server 2003」「Windows Vista Ultimate Edition」「Windows Vista Enterprise Edition」「Windows Vista Business Edition」「Windows XP Professional Edition」等の上位エディションに限定されている)。
「Snapshots」に関しては「Parallels Desktop for Mac」同様、複数のスナップショット作成、管理等が可能となっている他、ユーザからの貢献により日本語含む16言語に対応したローカライズ、及び日本語キーボードサポート等も行われている。
また、Parallelsによる「Parallels Tools」、VMwareによる「VMware Tools」に相当する拡張機能として「Guest Additions」と称されるドライバソフトウェアが提供されており、「Devices(デバイス)」>「Guest Additions」より同ソフトウェアをインストールする事によって各種の機能拡張等が実現される(「Shared Folders」の利用、ゲストOS、ホストOS間におけるカーソルのシームレスな動作、仮想グラフィックスカードに対応したグラフィックドライバ、タイムシンクロナイズ等)。尚、「Shared Folders」は継続利用可能な永続的な共有フォルダ、及び仮想マシン終了時に設定がクリアされる一時的な共有フォルダの2種類が利用可能となっている。
尚、「VirtualBox Open Source Edition」にはバイナリパッケージが提供されていないため、開発環境一式、及び依存する外部ライブラリ(「SDL(Simple DirectMedia Layer)」等)等を用いる事によるセルフコンパイルが必要となり、公式サイトには各プラットフォーム毎に纏められたビルドインストラクションも公開されている。また、Ubuntu Japanese Teamからは「Ubuntu 7.10(Gutsy Gibbon)」より、従来までの「VMware」仮想マシンに加えて「VirtualBox」仮想マシンの配布も行われている。
VirtualBox 1.5
現地時間2007年9月3日付にてリリースされた「VirtualBox for Windows 1.5.0」「VirtualBox for Linux 1.5.0」においては「Parallels Desktop for Mac」における「Coherence」モード、「VMware Fusion」における「Unity」モードに相当する「Seamless Mode(シームレスモード)」の実装等が行わている(当該機能は、リリース時点においてMac OS Xベースの仮想化ソフトウェア以外では初の実装)。その後、現地時間2008年2月6日には「VirtualBox for OS X Beta 3(Ver.1.5.51-r27946)」がリリースされ、ホストOSとして「Mac OS X 10.5 Leopard」が利用可能となっている。タグ:virtualbox