【属性】Application(デスクトップ仮想化ソフトウェア)
【開発・提供】Sun Microsystems(サン・マイクロシステムズ)
【対応プラットフォーム】Mac OS X/Windows/Linux/Solaris(OpenSolaris)
【公式サイト】
Created Date: 07/11/23
Modified Date: 08/11/30
Modified Date: 08/11/30

↑「Sun xVM VirtualBox 2.0」、Mac OS X版におけるインターフェイス(クリックで拡大)
【解説】
米Sun Microsystemsより開発、提供等が行われているマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア。米 Connectixと共同でOS/2版「Virtual PC」の開発等も手掛けていた独InnoTek GmbHにより、各種オープンソーステクノロジ(「QEMU」「Qt」「COM/XPCOM API」等)をベースとした開発が行われ、2008年上半期に実施されたSun Microsystemsによる買収に伴い「Sun xVM」ラインアップの一部としてリブランドされている(個人利用、評価目的に限り無償にて利用可能。Ver.2.0リリース時(米国時間2008年9月 4日)には、エンタープライズ対応の強化等を主目的としたサポートサブスクリプション「Sun xVM VirtualBox Software Enterprise Subscription」の提供等も発表されている)。
2007年1月中旬にWindows、Linux(ホストOS)を対象としたVer.1.3.2が公開され、現在クローズドソース版としてMac OS X、Windows、Linux、Solaris(OpenSolaris)版が、オープンソース版としてGPL 2(GNU General Public License Version 2)に準拠した「VirtualBox Open Source Edition」が各々提供されている(「VirtualBox Open Source Edition」にはバイナリパッケージが提供されていないため、開発環境一式、及び依存する外部ライブラリ(「SDL(Simple DirectMedia Layer)」等)等を用いる事によるセルフコンパイルが必要)。
USBサポートやサスペンド、共有フォルダ、及び複数世代のノードの作成、管理等に対応するスナップショット(マルチスナップショット)等を実装している他、「VRDP(Virtual Remote Desktop Protocol)」のサポートにより、ゲストOSに対するリモートデスクトップクライアントからのリモート接続にも対応(Remote Display、リモートディスプレイ)。同機能を利用する事により、標準ではリモートデスクトップにおける接続先として利用する事のできない「Windows XP Home Edition」等に対するリモートアクセスが可能となる(Windows標準では「Windows Server 2008/2003」「Windows Vista Ultimate/Enterprise/Business Edition」「Windows XP Professional Edition」等に限定されている)。
その他、ゲストOS拡張機能として「Guest Additions」と称されるドライバソフトウェアが提供されており、同ソフトウェアをインストールする事によって、ゲストOSに各種の機能拡張等が齎される事となる(共有フォルダ(継続利用可能な永続的な共有フォルダ、及び仮想マシン終了時に設定がクリアされる一時的な共有フォルダの2種類が利用可能)、ゲストOS、ホストOS間におけるシームレスなカーソル移動、仮想グラフィックスカードに対応したグラフィックスドライバ、タイムシンクロナイズ、及びMac OS Xアプリケーションであるかの如くにゲストOSにおけるWindowsアプリケーション等をハンドリング可能とする「Seamless Mode(シームレスモード)」等)。尚、2007年9月3日(現地時間)付にてリリースされたVer.1.5(Windows/Linux版)において初実装された「Seamless Mode」は、当該時点においてMac OS Xベースの仮想化ソフトウェア以外では初の実装となった。
また、Ubuntu Japanese Teamからは「Ubuntu 7.10(Gutsy Gibbon)」より、従来までのVMware仮想マシンに加えてVirtualBox仮想ディスク(.vdi)の配布も行われている。
Sun xVM VirtualBox 1.6(1.6〜1.6.6)
「Sun xVM」ブランドとしてのイニシャルリリースとして米国時間2008年5月2日付にてリリースされたアップデート相当の当バージョンより、Mac OS X、及びSolaris(OpenSolaris)版が正式版としてリリースされる事となる。当バージョンはメンテナンスを中心としてVer.1.6.6までリリースされる事となる。また、この間の米国時間2008年5月29日には、プレスリリースを通じて、初版リリース以来約18ヶ月にてダウンロード件数が500万件を突破した旨等がアナウンスされている。
Sun xVM VirtualBox 2.0(2.0〜2.0.6)
米国時間2008年9月4日付にてリリースされたアップグレード相当の当バージョンでは、主な特徴として以下の項目等が示されている(主要項目抜粋)。- 64bitゲストOS(x64)に対するサポートを追加(64bitホストOS利用時のみ)
- Mac OS X版におけるインターフェイスの改善。ネイティブユーザインターフェイスを採用(ルックアンドフィールのみならず、メニューの表記やボタンの配置等、 Mac OS Xにおけるインターフェイスポリシを遵守した形での改善を多数包含)
- GUIツールキットを「Qt3」から「Qt4」に変更
- 新たな版が利用可能となった際に、その旨を通知すべくしたアップデート通知を追加
- Mac OS X版、及びSolaris版において、新たに「Host Interface(ホストインターフェイス)」ネットワーキングをサポート
- AMD CPUにおける「NP(Nested Paging、ネステッドページング)」のサポートを追加(パフォーマンス向上)
- Rawディスク/パーティションアクセス時に、Serial ATA Asynchronous I/O(NCQ(Native Command Queuing))が利用可能に
- OS/2(ゲストOS)を対象としたクリップボードの統合
- Microsoft仮想ディスク(.vhd)に対するサポートを追加
- 「Jumbo Frame(ジャンボフレーム)」に対するサポートを追加(>1536 bytes)
- Mac OS X版において、「ctrl」+左クリックがゲストOSにおいて右クリックをエミュレートしなくなるべくした変更を適用(ホストキー+左クリックにて右クリックをエミュレート)
タグ:virtualbox Sun