2008年03月22日

Parallels Server for Mac【パラレルズサーバーフォーマック】

【種別】アプリケーション(サーバ仮想化ソフトウェア)
【開発・提供】Parallels(パラレルス)
【対応プラットフォーム】Mac OS X
【公式サイト】
Created Date: 08/03/22
Modified Date: 12/04/08
Parallels Server 3.0 for Mac
↑「Mac OS X 10.5 Leopard(ホストOS)」+「Parallels Server 3.0 for Mac Build 2150」(クリックで拡大)

【解説】
米Parallels(旧SWsoft)より開発、提供等が行われているサーバ仮想化ソフトウェア。Mac OS X ServerをホストOSとするType 2 ハイパーバイザの他、Bare MetalアーキテクチャをベースとしたType 1 ハイパーバイザ「Bare Metal Edition」、及びMac miniを主対象としたType 2 ハイパーバイザ「Mac mini Edition」がラインアップされている。

カーネルモード(特権モード、スーパバイザモード、マスターモード)における各種命令をハードウェアレベルにてハンドリング可能なCPU仮想化支援「Intel VT-x(Intel Virtualization Technology)」をサポートする他、仮想マシンにおいて最大12コア(12way)の「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」に対応している。また、Mac OS Xベースとしては初となるサーバ仮想化ソフトウェアとしてMac OS X ServerをゲストOSとして利用可能としている他、豊富な仮想アプライアンス(Parallels Virtual Appliances Directory)や各種Parallelsラインアップとの互換性等、仮想化ソリューションにおける有力ベンダならではの種々のメリットも特徴の一つとして挙げられる。管理ツールは、GUIベースのマルチプラットフォームマネジメントユーティリティ「Parallels Management Console」の他、Webベースのマネジメントアプリケーション「Parallels Virtual Automation」も利用可能となっている(「Mac mini Edition」はPMCのみの対応)。

尚、サーバ仮想化ソフトウェアとの性質上、「Coherence(コヒーレンス)」モードはサポートされない。

Parallels Server 3.0 for Mac(「Beta 1 Build 1436」〜「Build 2232」)

Appleによる世界開発者会議「WWDC 2007(Worldwide Developers Conference 2007)」期間中に開催されたプレスイベント等を通じて開発計画等が公表された「Parallels Server for Mac」は、米国時間2008年1月9日付にて初のテストリリースとなる「Beta 1 Build 1436」がプライベートベータとしてリリースされる(「Beta 2 Build 1709」よりパブリックベータに移行)。その後、約5ヶ月の期間に同ビルドを含めて4度のBeta、1度のRelease Candidateを経た後、同6月17日付にてGA版に相当する「Build 2150」がリリースされる事となる(「Leopard Server(ゲストOS)」の利用は「Beta 4 Build 1990」より有効化。この時点では「Leopard Server」のゲストOSとしての利用が許可されるのは、ホストOSにも同サーバオペレーティングシステムを利用しているケースに限られていたが、「Release Candidate 1 Build 2132」以降において前記制限が緩和されている(ホストOSがクライアント版のMac OS Xである場合にも、「Leopard Server」をゲストOSとしてインストール可能))。当バージョンではParallels謹製のハイパーバイザエンジンを搭載し、仮想マシンにおいて最大4コア(4way)の「Virtual SMP」に対応した他、64bitゲストOS(x64)のサポート(仮想マシンに対して最大8GBのRAM容量を割り当て可能)、サードパーティベンダへの推進等が主目的とされるSDK、Open API等の提供、及び仮想マシンにおける「ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)」のサポートが行われる事となる。また、その他の主な特徴として以下の項目等が示されている(主要項目抜粋)。
  • Apple製ハードウェア(Apple商標が付されたコンピュータ)上にて「Mac OS X Server 10.5 Leopard」をゲストOSとして利用可能。「Mac OS X Server」をゲストOSとして利用可能な最初のソリューションに(Appleサイドのライセンスによる制限にて、クライアント版のMac OS XはゲストOSとして利用不可)
  • GUIベースのマルチサーバマネジメントツール「Parallels Management Console」を同梱(同コンソールを通じて、各種仮想マシンをリモートコントロール可能。別途に単体インストーラも提供)
  • 仮想マシンにおいて最大2TBの仮想ディスク(hdd)を利用可能
  • CPU仮想化支援「Intel VT-x」をサポート
  • 「Parallels Tools」、仮想ディスクコンフィギュレーションツール「Parallels Server Image Tool」「Parallels Server Explorer」「Parallels Server Mounter」、及びP2V(Physical to Virtual)、V2V(Virtual to Virtual)マイグレーションツール「Parallels Server Transporter」等を含む各種ツールセットとの統合
  • コマンドラインユーティリティ(コマンドラインツール)「prlctl」をサポート
  • SNMP(Simple Network Management Protocol)、及び各種のオートメーション等を実現すべくしたスクリプティングサポートを包含(「Python」含む)
  • 単一の仮想マシンに対するマルチユーザアクセスをサポート
  • リモート仮想CD/DVDをサポート
  • SDK(Software Development Kit)、Open API等を提供
その後、同年8月上旬に「Build 2173」、12月下旬に「Build 2217」、翌2009年5月上旬に「Build 2230」が各々リリースされた後、同年6月1日(米国時間)付にて「Intel Xeon E5520(Nehalem)」プロセッサが搭載されたコンピュータ(Xserve/Mac Pro)に対する互換性改善等を主目的とした「Parallels Server 3.0 for Mac Build 2232」がリリースされる事となる。

尚、「Build 2232」の段階において、デスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」と同一システム上にインストールして利用する事はできない。これは、Parallelsによるディスパッチャサービス(prl_disp_service)が(当該時点において)サーバ、或いはデスクトップ何れかのモードで動作するように設計されているため、「Server 3.0」と「Desktop 4.0」が共存した環境ではシステムレベルでの一貫性が損なわれるケースがある事等に起因している(2種のディスパッチャサービスを共存させる事は理論上不可能ではないものの、容易な作業ではないとの見解等が示されている)。

posted by Flipper at 21:45 | 【P】