【開発・提供】Apple(Apple Japan)
Created Date: 08/07/04
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【解説】Modified Date:
米Appleより開発、提供等が行われているアーカイブユーティリティ。「Mac OS X 10.3 Panther」より「BOMArchiveHelper」との名称にて実装され、「Mac OS X 10.5 Leopard」より新たに「Archive Utility」としてリブランドされている。
「BOMArchiveHelper」同様に、フェイスレスなアプリケーションの一つとして「/System /Library/CoreServices/」に属しており、システムレベルでのアーカイブ(圧縮)、展開(解凍)等をサポートしている。その実体は UNIXコマンド「ditto」をGUIレベルに拡張したもので、「Finder」にて「File(ファイル)」>「Compress "項目名"("項目名"を圧縮)」を実行した場合には「Archive Utility」が呼び出される事となり(コンテキストメニューからも呼び出し可能)、「zip」形式のみならず「cpio(アーカイブのみ)」「cpgz(「cpio」に圧縮を施した形式)」「tgz(.tar.gz)」「bzip2(.bz2)」各形式のアーカイブフォーマット等もサポートしている(「.lzh」「.rar」「.sit」等には非対応)。アプリケーションの一つとして単独で起動する事も可能。
「Archive Utility」としてリブランド後(「Mac OS X 10.5 Leopard」以降)には、マルチリンガル版として日本語含む各国語リソースが追加された他、新たに環境設定パネルにアクセス可能となっており(「Archive Utility(アーカイブユーティリティ)」>「Preferences...(環境設定...)」)、同パネルを通じて、展開したファイルやアーカイブの保存場所(ゴミ箱を含む)、或いは「Archive Utility」に直接ファイル(フォルダ)をドロップした場合のアーカイブ形式等を任意に設定可能となっている(設定内容はプリファレンス(com.apple.archiveutility.plist)に保存される)。
「Mac OS X 10.4 Tiger」までの「BOMArchiveHelper」では、直接ファイル(フォルダ)をドロップした場合のアーカイブフォーマットは「cpgz」に限定されていたが、「Archive Utility」では前記環境設定パネルにおける「Use archive format(アーカイブのフォーマット)」を通じて「cpgz」「cpio」「zip」何れかのアーカイブフォーマットを任意に選択する事が可能となっている。各項目と作成されるアーカイブフォーマットの対応は以下の通り。
- 「compressed archive(圧縮アーカイブ)」→cpgz
- 「regular archive(通常のアーカイブ)」→cpio
- 「Zip archive(Zipアーカイブ)」→zip
尚、「Archive Utility」のバンドルパッケージに含まれる「Archives.prefPane(/System/Library/CoreServices /Archive Utility.app/Contents/Resources/Archives.prefPane)」を用いる事により、「System Preferences(システム環境設定)」における「Other(その他)」カテゴリに環境設定パネル(「アーカイブ」ペイン)を組み込む事ができる。