【開発・提供】VMware(ヴイエムウェア)
【対応プラットフォーム】Windows/Linux
Created Date: 09/09/09
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↑「VMware OVF Tool 1.0 Build 166674」におけるインストール画面(クリックで拡大)
【解説】
米EMC傘下のVMwareより開発、提供等が行われているWindows/Linuxベースの仮想マシンコンバータ(O2V(OVF to VMware)/V2O(VMware to OVF)コンバートツール(コマンドラインユーティリティ))。仮想マシンフォーマットにおける標準規格「OVF(Open Virtualization Format)」をサポートするソリューションの一つとしてVMware仮想マシンから「OVF」へのエクスポート、或いは「OVF」からVMware仮想マシンへのインポート等を実行可能としている。
「VMware OVF Tool」における「OVF」サポートは、米国時間2009年5月21日付にてリリースされた「1.0 Build 166674」の段階においてインポート、エクスポート共にGUIには対応しておらず(コマンドラインを通じたCUIによる制御)、何れのプロセスも各種コマンドラインツールから呼び出して利用する形となる。
ローカル環境からは通常、コマンドプロンプト(cmd.exe)等を通じて「ovftool」を実行する事が可能となるが、任意のVMware仮想マシンを「OVF」としてエクスポートする際の基本的な書式は以下の通りとなる(「ovftool.exe」はデフォルトで「C:\Program Files\VMware\VMware OVF Tool\」に属している)。
ovftool [options] <source locator> <target locator>「VMware OVF Tool」を通じたVMware仮想マシン、OVF間におけるコンバート時には、ソースファイル、ターゲットファイル共に、
- VMware仮想マシンに含まれる構成ファイル(.vmx)
- 当該仮想マシンにおける種々の構成情報、及び属性情報等がXML形式にて記述されたOVF構成ファイル(.ovf)
- 各種リソースがtar形式にてアーカイブされた単一の「OVA(Open Virtual Appliance/Open Virtual Application)」ファイル(.ova)
※その他にも「ovftool」に「-h」オプションを付して実行する事により、利用可能なオプションのリスト等を確認する事ができる。また、「ovftool」に続けてソースファイルのみを指定した場合(ターゲットを省略した場合)にはプローブモードとして実行され、OVFやVMware仮想ハードウェアのバージョン、ネットワーク種別、ディスクコントローラタイプ、仮想ディスクのサイズ、或いはEULA(End User License Agreement)等、ソースファイルにおける各種属性情報等を確認する事が可能となっている。
ovftool [options] <source locator>

↑「VMware OVF Tool 1.0」におけるプローブモード実行例。ソースファイルにおける各種属性情報等を確認する事が可能(クリックで拡大)
「VMware OVF Tool」の他にも、「OVF」に対応したコンバート、オーサリングツールとしてVMwareより「VMware vCenter Converter」「VMware Studio」、米Citrix Systemsより「XenConvert Tool」「Kensho OVF Tool」等が提供されている(「VMware vCenter Converter」は米国時間2009年5月21日付にてリリースされた「Standalone 4.0.1 Build 161434」より、「OVF 1.0」に準拠した単一の仮想マシンイメージ(仮想マシンパッケージ)のインポートに対応している)。