Dashboard Client【ダッシュボードクライアント】

Mac OS Xのダッシュボード管理プロセス、オペレーティングシステムコンポーネント「Dashboard Client」について解説。

【種別】プロセス
【開発・提供】Apple(Apple Japan)
【対象プラットフォーム】Mac OS X
【関連Link】
Created Date: 06/03/11
Modified Date:
【解説】
個々のWidgetを制御するための独立したプロセスの1つとして「Mac OS X 10.4 Tiger」より実装され、Apple純正Webブラウザ「Safari」と同様「Web Kit」と称されるフレームワークを実装している。「Dashboard Server」と「Widget」の間を仲介する役割等を担っており、個々のWidget同士の干渉を防止するために単一のWidgetにつき1つの「Dashboard Client」がプロセスとして起動される事となる。

尚、「Dashboard Client」と「Widget」は1対1で構成され、デスクトップ上に呼び出されているアクティブなWidgetに対するDashboard ClientがDashboard呼び出し時における起動対象プロセスとなり、「Widget Barに登録されていているだけの非アクティブなWidgetに対するDashboard Client」がプロセスとして起動する事はない。基本動作は、初回呼び出し時に「デスクトップに呼び出されているアクティブなWidgetに対するDashboard Client」が個々のプロセスとして起動し、これらのプロセスはシステムに対して、
  • Shutdown(シャットダウン)
  • Reboot(リブート)
  • Logout(ログアウト)
の何れかの処理が行われるまでシステムに常駐する事となる(任意のポイントをクリックして「Dashboard」を終了させても「Dashboard Client」のプロセスは残る)。一連の動作はパフォーマンスの低い(グラフィックスパフォーマンス等)機種を使用している際に明確に感じ取る事ができる(初回呼び出し時のみ「カクッ」と遅延する感じがあり、2回目以降はスムーズに呼び出す事ができる)。そして「Dashboard Client」は、システムの安定性とセキュリティ上の問題から複数回(実質4回以上)連続して異常終了したWidgetを「Dashboard Server」上に停める事を許可しておらず、この場合に当該Widgetは「Dashboard Client」ごと「Dashboard Server」から排除される事となる。

これらの点からも、DashboardにおけるWidgetは一見するとアプリケーションの1つのように思われがちであるが、あくまでも「Web Kit」(ブラウザ用フレームワーク)を搭載した「Dashboard Client」がメモリ上に読み込まれるプロセスとして存在している。

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