BOMArchiveHelper

Appleによるアーカイブユーティリティ「BOMArchiveHelper」について解説。

【種別】アプリケーション(アーカイブユーティリティ)
【開発・提供】Apple(Apple Japan)
【対象プラットフォーム】macOS(Mac OS X)
Created Date: 06/06/13
Modified Date: 16/11/19
【解説】
「Mac OS X 10.3 Panther」より新たに実装されたアーカイブユーティリティ。フェイスレスなアプリケーションの一つとして「/System/Library/CoreServices/」に属しており、システムレベルでのアーカイブ(圧縮)、展開(解凍)をサポートしている。その実体はUNIXコマンド「ditto」をGUIレベルに拡張したもので、「Finder」において「File(ファイル)」>「Create Archive(アーカイブを作成)」を実行した場合には「BOMArchiveHelper」が呼び出される事となり(コンテキストメニュー等からも呼び出し可能)、「zip」形式のみならず「cpio(アーカイブのみ)」「cpgz(「cpio」に圧縮を施した形式)」「tgz(.tar.gz)」 「bzip2(.bz2)」形式のアーカイブフォーマット等もサポートしている(「.lzh」「.rar」「.sit」等には非対応)。「BOMArchiveHelper」に直接ファイル(フォルダ)をドロップした場合には「cpgz」形式のアーカイブが作成される事となる(自身は、圧縮、解凍の完了に伴い、自動的に終了する事となる)。

尚、「Mac OS X 10.4 Tiger」以降の「BOMArchiveHelper」では、作成されたアーカイブファイルのデータフォークに対してメタデータが自動添付される仕様が採用されており、Mac OS特有のリソースフォークは「AppleDouble」方式にて付加される事となる。そして諸仕様等に起因して、旧バージョンのMac OS XやWindows環境では展開が適切に行われないケースも起こり得る。

「StuffIt Expander」との互換性に関しては、「cpio」「cpgz」形式は展開不可、「zip」形式ではリソースフォーク部が適切に統合、復元されないケースが生じ得る等の制限がある。尚、「BOMArchiveHelper」はWebブラウザ「Safari」におけるデフォルトのヘルパーアプリケーションの一つとしても採用されている。

「Mac OS X 10.5 Leopard」以降では、「Archive Utility(アーカイブユーティリティ)」としてリブランドされている。

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