VBoxManage【ヴイボックスマネージ】

【種別】コマンドラインユーティリティ(コマンドラインツール)
【開発・提供】Oracle(オラクル)
【対応プラットフォーム】Mac OS X/Windows/Linux/Solaris(OpenSolaris)

Created Date: 11/05/02
Modified Date:
【解説】
米Oracleより開発、提供等が行われているコマンドラインユーティリティ(コマンドラインインターフェイス)。マルチプラットフォーム対応のオープンソース仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」に伴われる形にて提供されており、各種パワーオペレーションやスナップショット、デバイスマネジメント、或いはGUIからは制御する事ができないテレポーテーション(ライブマイグレーション)や仮想CPUコアのホットプラグ等、任意の仮想マシンに対して(コマンドラインを通じて)様々な制御を行う事が可能となっている。

Mac OS X環境(VirtualBox for OS X)における利用

「VBoxManage」は、「Terminal(ターミナル、/Applications/Utilities/Terminal.app)」を通じたローカルからの制御の他、sshを通じたリモートからの制御等にも対応しており、「startvm」コマンド(任意の仮想マシンを起動するためのコマンド)を実行する際の基本的な書式は以下の通りとなる(「VBoxManage」は標準でパスが通っている「/usr/bin/」に属しているため、「VBoxManage」に対して別途にパスを指定する必要はない)。
VBoxManage startvm <"vmname"> [--type gui|vrdp|headless]
※VMwareによるコマンドラインインターフェイス「vmrun」においては通常、(引数として対象となる仮想マシンを指定する際に)仮想マシンバンドルに含まれる構成ファイル(vmx)を指定する事となるが、「VBoxManage」では自動で割り当てられている一意に特定可能な識別子(UUID(Universally Unique Identifier))か、或いはParallelsによる「prlctl」と同様に仮想マシン名を指定する(仮想マシン名に空白が含まれる場合には、仮想マシン名をダブルクォート(")で囲む必要がある)。UUIDは以下のコマンドから取得する事が可能。
VBoxManage list vms
また、「startvm」コマンドでは以下のパラメータを指定する事が可能となっている(パラメータを指定せずに実行した場合には、下記リストの「gui」にて起動される事となる)。
  • gui……GUIを伴う「VirtualBoxVM」がシングルウインドウモードにて起動
  • vrdp/headless……ヘッドレスモードにて起動(GUIコンソールを伴わずして「VBoxHeadless」のみがバックグラウンドにて単独で起動)
何れのケースにおいても、仮想マシンの管理全般等を司るGUIベースのマネジメントコンソール「VirtualBox.app」は起動されない。
「VBoxManage」を通じて仮想マシンを起動
↑「Terminal」を通じた「startvm」コマンドの実行により、任意のVirtualBox仮想マシンを起動。「gui」パラメータを指定(或いはパラメータを指定せずに実行)した場合には、GUIを伴う「VirtualBoxVM」がシングルウインドウモードにて起動される事となる(クリックで拡大)

※「vmrun」における「start」コマンドをパラメータを指定せずに実行した場合には、「vmware-vmx」がGUIコンソールと共に起動される事となり、同様のケースにおいて「prlctl」では、GUIコンソールを伴わずして「prl_vm_app」のみがバックグラウンドにて単独で動作可能なヘッドレスモードにて起動される事となる。

「VBoxManage」において利用可能なその他のパワーオペレーション関連のコマンドとして、「pause(一時停止)」「reset(リセット)」「resume」「poweroff」「savestate」等も用意されている。その他にも「VBoxManage」をオプションなしで実行する事により、利用可能なコマンド、パラメータのリスト等を確認する事ができる。

尚、ヘッドレスモードは上記の他にも、ヘッドレスインターフェイス「VBoxHeadless」を通じて制御する事も可能となっている。

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