Boot Camp【ブートキャンプ】

Appleによるデュアルブート支援ツール「Boot Camp」について解説。

【種別】アプリケーション(デュアルブート支援ツール)
【開発・提供】Apple(Apple Japan)
【対象プラットフォーム】Mac OS X/Windows
Created Date: 06/10/28
Modified Date: 08/07/10
【解説】
米Appleより開発、提供等が行われているデュアルブート支援ツール。Windowsパーティションの設定、管理等を司る「Boot Camp Assistant(Boot Campアシスタント)」、及び各種デバイスドライバ等によって構成されており、IntelベースMacintoshに対するWindows Vista/XPのインストールプロセスを支援する(「Windows Vista」に対しては、64bit版(x64)に対応したデバイスドライバ等も提供されている)。

「Boot Camp Assistant」では、「diskutil」コマンドのオプションをGUIにて制御する事によって、ディスク上にWindowsのための第2パーティションをダイナミックに作成する事が可能となっており、パーティション分割時に「Master Boot Record」領域を作成する事により、Mac OS XとWindowsのデュアルブート環境を実現している(「GUIDパーティションテーブル」では第1セクタが未使用領域と定められているため、「Master Boot Record」との共存が可能となる)。

尚、EFI(Extensible Firmware Interface)のフレームワークには、同ファームウェアインターフェイスに未対応のオペレーティングシステムを動作可能とするCSM(Compatibility Support Module)が用意されており、AppleはEFIへのBIOS(Basic Input/Output System)互換機能の追加という形にて、Windowsを動作可能とする環境を提供した。

Boot Camp 1.0(「1.0 Beta」~「1.4 Beta」)

米国時間2006年4月5日付にて最初のBeta版(「1.0 Beta」)がPublic Betaとしてリリースされた後、翌2007年3月28日(米国時間)付にてリリースされた「1.2 Beta」より「Windows Vista」に対応(Beta版リリース当初は「Windows XP Professional Edition Service Pack 2」「Windows XP Home Edition Service Pack 2」のみがインストール対象とされていた)。その後、米国時間2007年6月7日付にてリリースされた「1.3 Beta」において「MacBook Pro」におけるバックライトキーボード、「Apple Remote」におけるペアリング等に対応し、同8月8日付にてリリースされた「1.4 Beta」においては、従来までのWindowsサイドにおける「起動ディスク」コントロールパネルに代わり、新たに「Boot Camp」コントロールパネルが実装される事となる(「停電後に自動的に再起動」項目等が追加)。

Boot Camp 2.0(「2.0」~「2.1」)

2007年10月26日付にてリリースされた「Mac OS X 10.5 Leopard」において「Front Row」「Photo Booth」共々「Complete Package」としてプリインストールされた「Boot Camp 2.0」は、同バージョンにおいて正式版としてのリリースを迎える事となる。同バージョンではWindowsにインストールすべくした各種ドライバソフトウェアを「Mac OS X 10.5 Leopard」におけるインストールDVDに収録する事により、Beta版(Ver.1.x)において必要とされていた「Macintosh Drivers CD(Mac Windows Driversディスク)」の作成プロセスが省略されている。その後、翌2008年4月24日(米国時間)付にて「Windows XP Service Pack 3」に対する対応等を主目的とした「Boot Camp Update 2.1」がリリースされる事となる(「Boot Camp」パーティションにインストールされた「Windows XP」を「Service Pack 3」にアップデートする際には、同サービスパックを適用する前に「Boot Camp 2.1」のインストールを行う必要がある。尚、インストールする際には、Betaリリース時のように「Macintosh Drivers CD」を作成する必要はなく、Windowsサイドから適用環境に応じたアップデータを直接ダウンロードし、適用する形となる)。

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