DiskWarrior【ディスクウォーリア】

【種別】アプリケーション(システムメンテナンスツール)
【開発・提供】Alsoft(亘香通商社)
【対応プラットフォーム】Mac OS X
【公式サイト】
Created Date: 07/03/30
Modified Date: 09/12/10
「DiskWarrior 4.0」のメインウインドウ
↑「DiskWarrior 4.0」におけるメインウインドウ(クリックで拡大)

【解説】
米Alsoftより開発、提供等が行われているMac OS Xベースのシステムメンテナンスツール。Classic Mac OS時代より安定した実績と信頼性等を示しており、日本市場においては、亘香通商社を通じて販売、サポート等が行われている(英語版と日本語版の最新版は必ずしも同一ではなく、英語版が先行している状況もある)。装飾性を排除したシンプルなユーザインターフェイスとディレクトリの修復に特化した機能性等を主たる特徴とし、パッチの充填ではなくディレクトリの再構築を行う事により、高いメンテナンス効果(修復効果)を生み出している。開発元となるAlsoftは、2008年9月に発生した「Hurricane Ike(ハリケーン・アイク)」等、複数回に及ぶハリケーン被害を乗り越えて現在に至っている。

基本プロセスとしては、再構築対象ボリュームにおいて新たなディレクトリを再構築後、結果を確認した後に既存のディレクトリと置き換えるか否かを任意に選択する事が可能となっている。再構築結果の確認時には、特許出願中とされるレポートウインドウのプレビュー機能を用いる事により、再構築前後のボリューム(ディレクトリ)内容を「Finder」レベルにて視覚的に比較する事ができる(確認段階ではディレクトリ情報の置き換えは行われておらず、プレビュー機能利用時には再構築前後のボリュームが共にロックされる事となるため、オペレーションミスに起因したトラブルの未然防止等にも貢献している)。

フォールトトレラントのコンセプトに追従した諸機能の実装等により、随一の安全性も兼備する「DiskWarrior」は、Ver.3.0よりジャーナリングファイルシステムを、Ver.3.0.3よりAppleによる「Mac OS X 10.4 Tiger」を各々サポートした後、米国時間2006年12月6日付にてリリースされた「DiskWarrior 4.0(CD Revision 41)」より「Universal Binary」として提供される事となる(スタートアップメディアに含まれるシステムも、同バージョンより「Universal Binary」として提供されているため、システム要件を満たしたIntel/PowerPCベースMacintoshの何れをも起動する事が可能となっている)。同バージョンでは新たにIntelベースMacintosh(Mac OS X for Intel)に対応した他、パーミッションの修復や破損した「.plist(Property List、初期設定)」ファイルの識別、及び「FileVault」「HFSX(case-sensitive)」「ACLs(Access Control List、アクセスコントロールリスト)」「GUIDパーティションテーブル」のサポート等、一層の機能強化等が行われる事となる。

「DiskWarrior 4.1(CD Revision 42)」~「DiskWarrior 4.2(DVD Revision 909)」

米国時間2008年1月21日付にてリリースされたアップデート相当のVer.4.1において、「Mac OS X 10.5 Leopard」に対する互換性改善等が行われ、「Mac OS X 10.5.x」ベースのシステムにインストールして使用する事が可能となった他、「Time Machine」における差分バックアップ実行時にバックアップ先に作成される「Archive Directory Link(UNIX系ファイルシステム等における「Hard Link(ハードリンク)」に相当)」の修復等にも対応する事となる(「Time Machine」におけるバックアップ先ボリュームのディレクトリを適切に再構築可能とし、ハードリンクディレクトリに生じたリンクの損傷、ディレクトリループ、及びその他の問題等を修復可能に)。

その後、同年3月中旬にVer.4.0にバンドルされているスタートアップCD「CD Revision 41」をVer.4.1ベースの「CD Revision 42」に更新すべくしたCDアップデータ「DiskWarrior 4 Version 4.1 CD Update」、10月下旬に「Mac OS X 10.5.5」に対する互換性改善等を主目的としたVer.4.1.1(DVD Revision 810)が各々リリースされた後、翌2009年8月27日(米国時間)付にて「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」に対する対応、及びパフォーマンス、修復機能の改善等を主目的とした「DiskWarrior 4 Version 4.2(DiskWarrior DVD Revision 909)」がリリースされる事となる(同日付にて、旧バージョン(Ver.4.0~4.1.1)に同梱されているスタートアップメディアを対象としたディスクアップデータ「DiskWarrior 4 Version 4.2 Disc Update」も併せてリリースされている)。

尚、旧バージョン(Ver.4.0~4.1.1)と「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」との互換性に関しては、
  • 「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」がインストールされているボリュームに対して使用した場合には、ファイルシステムにおけるジャーナリングが無効化される
  • ディスクイメージ、或いは暗号化ファイルシステム「FileVault」が有効化されたホームディレクトリを含むボリュームを適切に再構築する事ができない
等の問題が生じるケースが確認されていると伝えられている(Alsoftからは「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」がインストールされているボリューム、或いは同オペレーティングシステムが動作しているコンピュータに接続されているディスクドライブ等、「Snow Leopard」が絡む環境での旧バージョンの使用は控えるよう呼び掛けられている)。

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