Back to My Mac【バックトゥーマイマック】

【日本名】どこでもMy Mac
【種別】サービス(クラウドサービス、リモートアクセスサービス)
【開発・提供】Apple(アップルジャパン)
【対応プラットフォーム】Mac OS X

Created Date: 08/01/14
Modified Date: 11/12/01
【解説】
米Appleより開発、提供等が行われているVNC(Virtual Network Computing)ベースのリモートアクセスサービス。オペレーティングシステムレベルにて実装されており、世界開発者会議「WWDC 2007(Worldwide Developers Conference 2007)」におけるキーノートスピーチにて初めて機能概要等が発表された。日本市場においては「どこでもMy Mac」と称されている。

米国時間2007年10月26日付にてリリースされた「Mac OS X 10.5 Leopard」より、オンラインサービス「.Mac(Dot Mac)」と連動した機能として提供が開始され、「MobileMe」を経た後、現在ではクラウドサービス「iCloud」におけるサービスの一つとして提供が継続されている。Dynamic DNS(ダイナミックDNS)、PortMapping(ポートマッピング)、DMZ(DeMilitarized Zone)等、リモートアクセス導入時に要される諸設定の簡略化を実現しており、接続先となるホストコンピュータのIPアドレスが変更された場合には、新しいIPアドレスがクラウドに通知される事となる(接続元となるクライアントコンピュータは、クラウドでIPアドレスを参照してからアクセスする)。接続方法としては、接続先コンピュータに保存されている各種リソースを「Finder」ウインドウを通じてブラウジング可能なFile Sharing(ファイル共有)、及び同コンピュータのデスクトップを接続元コンピュータにおいてウインドウレベルにて表示可能なScreen Sharing(画面共有)の2種の方法がサポートされている。

「Back to My Mac」利用時に必要とされる主なシステム要件として以下の項目等が示されている。
  • 「iCloud」メンバーシップ(LAN内で共有されているコンピュータを対象としたファイル共有、画面共有は「iCloud」アカウントを要せずして利用可能)
  • 同一の「iCloud」アカウントが設定されている2台以上のMacintoshコンピュータ
  • 画面共有利用時には、コンピュータ間(上り方向/下り方向)にて384Kbps以上のインターネット接続環境(ファイル共有利用時には、前記より低速な接続環境でも利用可能)
  • 「AirPort Base Station(日本名 AirMacベースステーション)」、或いは「UPnP(Universal Plug and Play)」か「NAT-PMP(Network Address Translation Port Mapping Protocol)」に対応しているインターネットルータ(「AirPort Base Station」を推奨)
尚、「Back to My Mac」経由では接続先コンピュータのスリープ状態を解除する事ができないため、接続時には接続先コンピュータがスリープしていない状態が必要とされる(ディスプレイ、ハードディスクドライブのスリープは可)。また、パスワード保護とデータ暗号化により、一定レベルのセキュリティも確保されている。

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