【種別】アプリケーション(Webブラウザ)
【開発・提供】Apple(Apple Japan)
【対象プラットフォーム】macOS(Mac OS X)/Windows
【公式サイト】
Created Date: 05/11/28
Modified Date: 16/11/20
Modified Date: 16/11/20

↑「Windows XP Home Edition Service Pack 2」+「Safari for Windows 3.0.4(523.12.9)Build 310A29」
【解説】
米Appleより開発、提供等が行われている、macOS(Mac OS X)ベースのWebブラウザ。2003年1月上旬に開催された「Macworld Conference & Expo 2003」にて発表が行われると共にパブリックベータがリリースされ、同年6月23日(米国時間)付にてイニシャルリリースに相当する「Safari 1.0(85)」がリリースされる事となる。レンダリングエンジンとしてKDEによる「KHTML」からフォークした「WebCore」が採用され、JIT(Just In Time)コンパイラ搭載のJavaScriptエンジン(スクリプトインタプリタ)「Nitro(SquirrelFish Extreme)」を含めたフレームワークは「WebKit」と称されている。
「Mac OS X 10.3 Panther」より、従来までの「Microsoft Internet Explorer」に代わり、Mac OS X標準Webブラウザとして採用された後、「Mac OS X 10.4 Tiger」に伴われる形にてリリース(2005年4月29日)された「Safari 2.0(412)」において、RSSリーダ、プライベートブラウジングモード、及びペアレンタルコントロールの実装等が行われる事となる。
Safari 3(3.0.4(523.10.3)~3.2.3(525.28.3))
「WWDC 2007(Worldwide Developers Conference 2007)」基調講演時における「One More Thing...」としてWindows版が発表され、同時にMac OS X版のテストリリースも開始された当版は、「Mac OS X 10.5 Leopard」に伴われる形にてGA版に相当する「Safari 3.0.4(523.10.3)」がリリース(2007年10月26日)される事となる(Mac OS X版はVer. 3.0.3までパブリックベータとして提供)。同版では、タブブラウジングの改善や検索機能の強化(インクリメンタルサーチに対応し、検索結果を「lightbox」ライクな強調表示可能等)、及び新たなPDFコントロールの実装等が行われた他、Webページにおける任意の範囲を「Dashboard Widget」として抽出可能な「Web Clip」が搭載されている(「Web Clip」ウィジェットでは、ページ内容を自動更新可能なライブプレビューに対応)。その後、翌2008年3月18日(米国時間)付にて、各種パフォーマンス改善等を主目的とした「3.1(525.13)」がリリースされ、同版よりWindows版もイニシャルリリースを迎えた後、同年11月13日(米国時間)付にてフィッシング対策、及び「EV SSL(Extended Validation Secure Socket Layer)」対応等を主目的とした「Safari 3.2(525.26.12)」がリリースされる事となる。当版はメンテナンスアップデートを中心として「3.2.3(525.28.3)」までリリースされる事となる。また、米国時間2008年3月26日付にて公開された「WebKit r31342」においては、WaSP(Web Standards Project)による「Acid3」テストをクリアしたとの報告等も行われている。
Safari 4(4.0(528.16)~4.0.2(530.19))
米国時間2009年2月24日よりテストリリース(パブリックベータ)が開始されたアップグレード相当の当版では、約3ヶ月半の期間に2度のBetaを経た後、同6月9日付にてGA版に相当する「Safari 4.0(528.17)」がリリースされる事となる。当版では、JavaScriptエンジンとして、従来までのKJSをベースとした「JavaScriptCore」に代わり、新たに「Nitro」が採用された他、閲覧頻度の高いページのサムネールを 最大24個のグリッド表示にてビジュアルプレビューを可能とした「Top Sites」、最近閲覧したページのURL、タイトル、テキスト等を総じて検索可能な「Full History Search」、履歴やブックマークをフルページプレビューにて表示可能な「Cover Flow」が新たに実装される事となる。また、その他の主な特徴として、以下の項目等が示されている(主要項目抜粋)。- オフライン機能に対応した「HTML5」のサポートにより、Webアプリケーションがオフライン時においてもローカルに各種リソースを保存可能(オフラインアプリケーションに向けた「HTML5」におけるデーターストレージ)となった他、「CSS3」のサポートにより、リフレクション、グラディエント、プレシジョンマスク等を用いたWebグラフィックス等に対応
- Windows版において、OSネイティブのユーザインターフェイスを採用
- ページ構造の調査、ページ構成の確認、JavaScriptのデバッグ、パフォーマンスや互換性の最適化、オフラインデーターベースの検査、実験コードの即時テスト等を可能とするデベロッパーツールを実装
- フルページズームの実装。「View(表示)」メニュー、或いはキーボードショートカットを通じて、ディスプレイイメージ全体をスケーリング(ズームイン/ズームアウト)可能に
- 入力開始時に即座に候補を提示し、ブックマークコレクションやブラウズ履歴、トップヒット等に基づくベストマッチを専用セクションに表示可能な「Smart Address Field(スマートアドレスフィールド)」を実装
- Googleサジェストと最近の検索履歴を基に、検索テキストの候補を入力と同時に提示可能な「Smart Search Field(スマートサーチフィールド)」を実装。表示中のページに含まれるテキストも検索可能
- ビルトインのフィッシング、及びマルウェアプロテクションを実装。セキュリティリスクが確認されているサイトを訪問した場合に、警告が表示されるべくした変更等を適用。EV Certificateに対応し、安全なサイトを即座に識別可能に